512人
昨年に自殺した小中高生の児童・生徒数が512人で過去最多(4割が男子高校生)だったことが文科省のまとめで分かりました。その内訳は小学生17人、中学生143人、高校生が352人と前年より38人増え、6月(60人)、9月(57人)、3月(47人)の順に多く、長期休暇後や学期や年度の変わる時期に多いことが分かります。
厚労省のまとめによると自殺理由に「学業不振」「進路にかんする悩み」「入試に関する悩み」があげられていましたが、「学業不振」「進路」「入試」以外にも自殺理由があるのではないかと思われます。
先日、自殺に関するイベントを開催しましたが、その中でも自殺の理由は一つではなく、いろんなことが複合的に絡み合って自殺に至ることなどが話されました。
そもそも「学業不振」「進路」「入試」などが自殺理由になる環境そのものに問題があるのではないかと思います。児童・生徒数の自殺数だけでなく、不登校の人数も過去最多となっています。「自殺」「不登校」そのものが問題ではなく、「自殺」「不登校」に至る環境そのものに問題があると思います。児童・生徒たちの主な生活の場になっている「学校」「家庭」だけでは「自殺」「不登校」のみならず子どもたちが抱えている様々な課題に対処する余裕がなく、限界を超えていると思います。
2016年に教育機会確保法が成立され、学校以外の学びの場や居場所を認めていく方向になりましたが、まだまだ十分とは言えません。学校、家庭以外の居場所を必要としている人たちが必要な時に利用できる居場所の拡充と共にフリースクールなどの居場所への支援などもさらに必要になっています。
この「512」人という数字は氷山の一角に過ぎないと私自身思います。社会的に弱い立場にある人や生きづらさを感じている人たちが犠牲になる社会ではなく、誰もが自分らしく生きることができる社会になってほしいと思います。
フリースクールヒュッゲは不登校などで生きづらさを抱えている人(そうでない人も)への学校・家庭以外の居場所の提供、相談支援などしています。「話すことは放すこと」。まずはご相談してみてはいかがでしょうか!!