春ですね...
今年は例年よりもかなり早く桜が開花し、新潟県も桜の開花が早く、満開の桜をいろんなところで満喫することができました。
春休みも終わり、新年度が始まる時期となりました。この時期になると春めいた気分で桜のように気分が高揚する人もいれば、4月は新年度が始まることで進学や就職などで周りの環境が変わることでのストレスなどで鬱々とした気分になる人も少なくありません。
この時期の鬱の要因として季節や天候などによる気圧の変化などありますが、この時期に鬱を引き起こしやすくなる要因の一つとして、年度が替わることでの環境の変化などによるストレスがあります。しかし、もともと鬱状態にあった人にとっては、新年度になるに伴い、世の中の人や周りの人たちが進学や就職などでいろいろと動きがとても活発になることが鬱の要因になることもあります。もともと鬱状態にある人にとって、この時期は世の中の人や周りの人たちの動きが活発になればなるほど、自分自身の置かれている状況と比較しがちになり、自分自身を否定的に捉え、鬱状態をより悪化させることがあるそうです。
「他人は他人、自分は自分」といった思考になれればいいですが、自分自身のものさしの基準が他人になっている人ほど自分と他人を比べがちになり、物事を否定的に捉えがちになる傾向があると思います。
私自身も自分そのものをまるっと受け入れることができていませんが、本当の意味で強い人は自分の弱さを含めてまるっと受け入れることが出来る人だと思います。
先日、ヒュッゲに以前ヒュッゲを利用していた人が久々に来てくれました。彼はヒュッゲに来る前は家から出ることがなかなかできず、コンビニに行くことなどできない状態でした。それでもヒュッゲに来るようになってから、他の子どもたちとの交流を通し、自分自身の弱さを受け入れられるようになり、自分らしさや自分のことを肯定的に捉えられるようになってきました。そんな彼も今年は就活の年となり、早速、企業面接に行ってきました。内定などの結果はまだですが、ヒュッゲを利用する前には考えられないほどの行動力を身に着けるようになりました。
私自身は彼に対して特別なことはしてきませんでしたが、彼の優しい人柄は子どもたちにもとても伝わり、子どもたちは彼と関わることをとても喜んでいました。子どもたちとの交流を通し、彼にとっても子どもたちにとってもお互いが心の拠り所や居場所になっていました。彼らが作りだすとても和やかで温かく穏やかな雰囲気はまさに"ヒュッゲ"な雰囲気でした。
ヒュッゲには子どもから大人までいろんな世代のいろんな事情や背景を抱えた方が利用されています。世代などの垣根を越えて自分らしく交流できる環境や居場所の必要性はさらに高まっています。子どもたち、若者たちにはいろんな可能性を持っています。これからの未来を担っていくのは子どもたち、若者たちですが、これからのことよりも今の子どもたちや若者たちにとっての心の拠り所、居場所を我々大人が作っていく必要があると思います。
フリースクールヒュッゲとしては"ヒュッゲ"を理念とし、自分らしく生きるためのもう一つの居場所をこれからも提供していきたいと考えています。子どもたち、若者たちが自由に自分のペースで好きなことができる環境、居場所作りをもっと進めていくと共にお互いが自由であるために私も含めて価値観の押し付けにはならないようにも気をつけなければと思います。
今年もいろんな桜を観てきたので、その桜の一部をアップしました。この写真を見て春を感じていただけたらと思います(*^-^*)
新年度が始まりました。フリースクールヒュッゲは不登校、ひきこもりなどで学校、家庭以外の居場所を必要としている人の居場所提供、相談支援、学習支援などしています。また、長岡英智高等学校三条校と連携し、高卒資格取得に向けてのサポートもしていますので、転入学を考えている方のご利用、ご相談も受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。