不登校 フリースクール 親の責任

2023年10月19日

先日、トモニーながおか第3回セミナー「教えて!中学卒業後のあれこれ」に講師として出演し、「不登校の現状とこれから、中学卒業後の進路」を中心にお話してきました。

今回の参加者は
・リアル不登校のママ
・不登校経験者のママ
・学習支援をしている方
・不登校経験者
など総勢13名でした。

参加された皆さんそれぞれいろいろな背景や事情を抱えながらも明るく和やかな雰囲気の中でセミナーを行うことができました。


前半は「不登校の現状やこれから」「中学卒業後の進路」「フリースクール」について私が講師としてお話しし、後半は参加された皆さんとの交流会をし、直接皆さんといろいろと悩みや不安なところや疑問に思っていることなどお話しすることができました。

私自身、フリースクールヒュッゲの代表をしており、これまでもいろんな声を聴いてきたり、現場に直面してきましたが、不登校、ひきこもり当事者家族としての経験もしています。それでも参加された皆さんの声や想いを直接聴くことでいろんなことを改めて学んだり、知ることができました。

つい最近、とある市長が不登校に関連して、「フリースクールって、よかれと思ってやることが、本当にこの国家の根幹を崩してしまう...」「不登校になる大半の責任は親にある」などの発言をされていました。セミナー当日に参加された当事者や親御さんだけでなく、これまでフリースクール、ひきこもり相談士として、当事者や親御さんの声を直接聴いたりして、私自身、さまざまな不登校の現場にかかわってきましたが、親に責任があるわけでなく、不登校の現場の事情を知らずに、今回の市長のように不登校の責任を親や家庭にしてしまう社会の風潮に責任があると実感しています。学校ありきの社会の風潮が「不登校」という選択をした当事者や親御さんを苦しめているということをもっと知って欲しいです。

不登校に至るまでそれぞれいろんな事情や背景があり、居場所の選択肢の一つとして、学校以外の居場所として、家庭やフリースクールなどの居場所が今まで以上に必要とされています。それぞれいろんな考えや思いなどあるとは思いますが、本当に大切なものは何であるかというものを考え、今までの常識にとらわれず、親も子も一人一人の人生を自分らしく生きることができる社会になって欲しいですね。

学校、家庭以外の居場所としてフリースクールのことをもっと知って欲しいし、活用して欲しいです。