いろんな現実と向き合う
新潟日報、月刊にいがたにてフリースクールヒュッゲを紹介していただき、お陰様でいくつかのお問い合わせをいただいてます。
これまでのお問い合わせを通し、それぞれの不登校に至るまでの背景や家庭環境、学校の対応の仕方、その人自身の特性など様々ですが、各々が各々の現実の中で生きているんだと感じます。
最近、ヒュッゲでも利用者さん同士でのちょっとしたトラブルがありました。トラブルの事象そのものは許されることではありませんでしたが、それに至るまでの経緯、背景などを考えると単純にどちらがいい、悪いとは言い切れませんでした。
皆さんそれぞれ育ってきた環境やその人自身の持っている特性などが違っており、それぞれがそれぞれの現実の中で生きています。それぞれの生きてきた現実の中でそれぞれの価値観が作り上げられ、各々、価値観の相違があるのは当然だと思います。
価値観の相違のあることは決して悪いことではなく、むしろ必要なことではないかと思います。それでもいくらその価値観が正論であったとしても、価値観の相違を認めず、自分の価値観を他人に押し付けることはいかがなものかと思います。私自身まだまだ未熟な人間ですが、各々が自由であるために価値観の押し付けにだけにはならないように気を付けています。
フリースクールを始める前から既存の価値観には違和感を感じることが多く、自分は他の人とはズレた価値観や考え方をしているんだなと感じていました。その違いやズレそのものはある意味、私自身のアイデンティティであるとも思っていました。
昔に比べると多様性という言葉が認知されてきましたが、現実社会においてまだまだ多様性が浸透しておらず、より既存の価値観が重要視されていることもあります。既存の価値観そのものを私自身否定するつもりはありませんが、いろんな現実があり、そこから生まれる多様な価値観を認め合えるような社会になることで今まで以上に生きやすい世の中になるのではないかと思います。
いろんな現実があり、いろんな価値観があり、その中で私たちは生きているんですよね。
「子どもたちの夢のある未来のために」by MAN WITH A MISSION