「学校」×「家庭」×「フリースクール」
最近、いろんな相談や学校などとの情報共有をする機会が増えるにつれ、「学校」「家庭」「フリースクール」のそれぞれの立場や役割について考えることが増えました。
「フリースクール」の利用者のほとんどは「不登校」の方です。「不登校」に至る経緯や背景は人それぞれですが、自らの意思で「不登校」を選択する人、「不登校」をせざるを得ない人など「学校」に行けない人、行きたくない人に利用されています。
相談されるのはほとんど親御さんですが、利用されている当事者からの相談もあります。相談を受けていて思うことは「学校」の対応による2次障害が「不登校」の要因になっていることが未だに多いことです。
「フリースクール」を利用している子たちの中には「学校」に「ふつう」に通えることを望んている子がいれば、「学校」という環境になじめず「学校」「家庭」以外の居場所として「フリースクール」を選択している子もいます。
先日、親御さんが教育委員会に相談に行ったときに「当事者が通っている「学校」には「不登校」の子はいない」と言われ、親御さんとしては今までの学校の対応だけでなく、教育委員会の方の発言を聞いて、より「学校」を信じられなくなったと仰ってました。
私自身、教育委員会の方のその発言にとても驚きましたが、これではますます「不登校」の人数は増えるのは当然だと思いました。
そもそも「不登校」という言葉は「学校」に行くことが前提となっており、ざっくりとですが「学校」に行けない、行かない状態が続いていることを示します。フリースクールなどの「学校」以外の学びの場や居場所がもっと増え、「学校」以外の学びの場や居場所を選択できる機会が増えることで「不登校」という言葉そのものが必要のない社会になってほしいですね。
いずれにせよ「不登校」とか関係なく、二次障害が起きないような合理的配慮をもっと進めて欲しいですね。