「同調」と「調和」

2021年08月25日

~子曰、「君子和而不同。小人同而不和。」(訳:先生が言われた。「君子は人と調和し、仲の良い状態を保てるが、何にでも賛成はしない。小人は何にでも賛成するが、人と調和しない。」と。)~「論語」より

昨日、東京2020パラリンピックの開会式やってましたね。
東京2020オリンピックの開会式ではゲーム音楽の使用などが話題になりましたが、パラリンピックの開会式のほうが全体の調和がとれていてとてもよい開会式に思えました。パラリンピックではいろんな障害を持った人がいろんな競技に参加されます。開会式の中でも国を超えていろんな障害を持った人が出演されていましたが、それぞれの障害の違いを認めつつも調和のとれた世界観を感じることができました。
日頃、生活をしている中で「同調圧力」の強さを感じることがあります。「同調」はみんなと一緒にみんなと同じくなり、「個性」を必要とせず、自分自身を相手に合わせなければなりません。一方、「調和」はそれぞれの差異、個性などを認めつつ、それぞれがバランスを保ちながら共存していきます。例えば、音楽に「ハーモニー」というものがありますが、それぞれの音の響きを大切にし、調和していくことで素敵な「ハーモニー」を生み出しています。
フリースクールにはいろんな人が利用されます。学校という集団の中ではうまくいかない子どもたちもフリースクールでは世代を超えた人たちと交流することでそれぞれの「個性」を認め合い、自分たちで「調和」をとっている様子を見ることができます。
それぞれの「個性」が響きあい「調和」のとれた素敵な「ハーモニー」が響き渡る社会にしたいですね!!!